有機肥料3690exPSB(ミロクマル液)による
有機的土壌改良、微生物農法の勧め


3.なぜ化学肥料、殺虫剤、殺菌剤を多用すると植物は、病害虫に弱くなるのか?
結果から言うと、病原菌や害虫の数が増えるから、病害虫に弱くなるのです。
なぜ、病原菌や害虫が増えるかと言うと?

<病原菌が増える原因>

◆化学肥料の多用は農作物の毛細根が著しく発達しなくなります。
その為毛細根の根圏を棲みかにしている有用微生物が棲み難くなるからです。

有用微生物と病原菌は、ともに同じ有機物を餌としていますが、病原菌よりも有用微生物のほうが有機物を取り込む能力がはるかに富んでいます。
また、有用微生物の出す酵素が病原菌を溶かして抑制している事もわかって来ています。
その為有用微生物が多く存在する土壌には、病原菌が繁殖することはほとんどありません。

病害発生状況に対する微生物の比率
団粒構造の整った有用微生物の豊富に含まれる土の菌層の比率
細菌:放線菌:線状菌(カビ等)=100:40:10
細菌類の数の比率が多い方が良いと言われています。

病害の多発する土の菌層の比率
細菌:放線菌:線状菌(カビ等)=10:40:100 菌層自体の総数も貧弱で細菌類の比率が低く病害の原因となるカビ類が非常に多く存在しています。


◆殺菌剤及び殺虫剤等ほとんどの農薬は、植物体内に薬剤を取り入れやすい様、界面活性剤が多く含まれます。
その為、界面活性剤が植物の表皮を破壊し病原菌が進入しやすい状態にしているからです。
また、殺菌剤の多用は病原菌の数を減らしますが有用微生物の数も減らします。
その為、界面活性剤の影響も併せて施用後またすぐに病害が発生するという悪循環を招きます。

◆ミミズ等有用土壌動物が病原菌や線虫を食べて病原菌の数を抑制している事は、知られていますが、農薬の散布はミミズ等有用土壌動物の数も減らしてしまいます。 
その為病害の発生が増えるのです。

土壌動物の病害に対する働き(作物病害例)現代農業1997.10引用
土壌動物 作物 病原菌
ミミズ 白菜
りんご
猫部病菌、苗立ち枯れ病菌
リンゴ黒星病菌、センチュウ
トビムシ 大根
きゅうり
ほうれん草
大豆
アブラナ科
ダイコンイオウ病菌
キュウリツル割病菌
立枯病菌(ピシューム、ウルチマム)
白モンパ病菌、モンガレ病菌、灰色カビ病菌
立枯病菌(リゾクトニア、ソラニ)
ササラダニ
立枯病菌(リゾクトニア、ソラニ)

病原菌については、こうした様々なプロセスが重なり合い被害を引き起こしますが、害虫については少し違います。


<害虫が増える原因>

◆化学肥料の多用は、上記と同じ理由で有用微生物の数が減ります。
有用微生物は、セルロースやキチンを分解する菌体外酵素である、キチナーゼやキトサナーゼを生産します。
このキチナーゼやキトサナーゼは、病原菌等の細胞壁(キチン質)を溶かす効果を有しておりますが、害虫の外殻も固いキチン質で出来ており、キチナーゼがこのキチン質を分解し昆虫を殺してしまうということが田畑で実証されています。
その結果から、有用微生物の数が減ることによってこの菌体外酵素の量も減り害虫が増える事につながります。

◆殺菌剤、殺虫剤の多用は害虫の数も減りますが、その害虫の天敵であるほかの昆虫や害虫に寄生する有用微生物等も数が減る事により、病原菌の場合と同じく施用後天敵の少なくなった圃上で害虫が爆発的に増え大きな被害をもたらします。


このことからも明らかなように、土に有用微生物が絶対不可欠であることが理解できます。

それでは、有用微生物豊富な土を作るには、どの様にしたら良いのでしょうか?

前ページ/  /次ページ(4.どのように土作りをしたら良いのか?)