家庭菜園、ガーデニングでの微生物農法


  植物にとって土作りがどうして大事なんだろう?
  なぜ化学肥料を多用すると植物は、病害虫に弱くなるのか?
  どのような土作りをしたら良いのか?
  肥料には、どのようなものがあるの?
  植物に必要な成分には、どのようなものがあるの?
  微生物って何?
  微生物は、どんな働きをしているの?



 植物にとって土作りがどうして大事なんだろう?
土作りをしっかり行った微生物豊富な土に伸びる植物の根は、無数の毛細根が発達し、よりいっそう微生物の餌と棲み処が爆発的に増加する。
(植物の根は、炭水化物、アミノ酸、有機酸などを分泌しており植物の根の周囲に棲む微生物は、それらを求めて集まってくる。)
そうなる事により微生物の方もアミノ酸や核酸の塩基類を始め多種類のビタミン類を分泌しており、植物の根へ供給している。
(このように植物の根と微生物は共存共栄しているのです。)
 
それを土作りを怠り化学肥料の多用は、もともと火山性の酸性土壌だった日本の田畑を更に酸性化させた。
ほとんどの植物は、弱酸性から中性が生育しやすい。
(pH5〜6.5)
 
土が極度に酸性化すると植物は、育ちにくくなり、さらに植物の成長に必要な必須元素の殆どが金属であるため溶け易くなり流亡してしまう。その結果毛細根の発達を阻害する事になり微生物もその棲み処も貧弱になる。
(根の貧弱な植物は乾燥や病害虫等にも弱く花や実もつきが悪くなる。)
従って殺虫剤、殺菌剤、化学肥料等を多用しなくてはならなくなり、返ってそのような病害虫の天敵おも殺してしまいより病害虫が猛威を振るう事になる。
(こうした悪循環を繰り返さないためにも植物にとって土作りが非常に大事である事が言える)
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  なぜ化学肥料を多用すると植物は、病害虫に弱くなるのか?
まず結果から言うと、病原菌及び害虫の数が増えるからなのですが、ではなぜ病原菌及び害虫が増えるのか?
(化学肥料を多投すると毛細根が発達しなくなり有用微生物が棲み処を奪われ数が減少する)
有用微生物が餌としている有機物が余ってくるのでそれを餌として病原菌の数が増える。
(有用微生物、病原菌それぞれ同じように有機物を餌としているが病原菌よりも有用微生物の方が有機物を急速に利用する為餌のない病原菌は、繁殖できなくなり休眠状態に入り悪さをしなくなる。)
数が増えた病原菌は、害虫などが付けた傷口等から植物体内に侵入爆発的に増殖し病害症状が出てきた時には、手遅れで枯死してしまう。
病原菌についてはこのようなプロセスがあるが害虫はどのように減少していくのか?
有用微生物の中には、キチナーゼやラミナリナーゼを生産するするものがおり、
(セルロース、キチンなどを分解する菌体外酵素)
昆虫の外殻は、キチンで出来ており、キチナーゼはキチンを分解します。
その影響かは、まだ研究段階ですが昆虫は、キチナーゼに対して人間が腐った牛乳に持つと同じ反応を持っており忌避効果がありその結果キチナーゼを生産する有用微生物の数が減少する事により害虫の数が増える事が言える。
(この菌体外酵素は、病原菌の細胞壁も溶かす効果が有り、溶菌して病原菌が減少する効果も研究及びフィールドテスト実証されています。)
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 どのような土作りをしたら良いのか?
土作りの基本は、団粒構造の土を作る事にある。
(単流構造の土を団粒構造の土へ作り変える)
堆肥や緑肥を施した土の中には、微生物、昆虫、ミミズ等たくさんの生き物が棲み、いつも土を耕している。
そして昆虫やミミズ等の小動物の分泌物、植物の根から排出される分泌物、微生物からの分泌物、カビの菌糸などが土の粒子を結びつけて、団粒にする。
(団粒の構造は、単粒よりも大きく凸凹が多く内部に小さな隙間を多く持つ)
これら団粒の土同士が合わさると、さまざまな空隙をもった土壌となり毛管水をしっかりと保持し、土が乾くのを防ぐとともに余分な水分を短時間に排除する。
(単粒の土の中の水は、晴天が続くと地表に移動しすぐに乾燥してしまう。)
こうしたさまざまな空隙には細菌、放線菌、糸状菌などが共存し、更に団粒化が進む。
(団粒化した土壌は、ふかふかで軟らかく通気性水はけ水もちがよく養分供給力も高い。)
その結果雨水を蓄え日照りの時は、植物に水を与え冷夏でも土の中は、温かく酸素を取り込みやすいそして微生物などが放出する抗生物質、ホルモン、ビタミン類のおかげで病害虫に強い植物ができるのです。
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 肥料には、どのようなものがあるの?
一概に肥料と言っても様々な種類があります。化学的に植物に必要な栄養素を作り出した化成肥料、牛糞、鶏糞、豚糞、油粕、魚介類などから作られる有機肥料、などがあります。
 
化成肥料には、植物に必要な三大要素をバランスよく配合した複合肥料、その複合肥料にキレート鉄などを入れた+α複合肥料、窒素、リン、カリウムなど単品の物、等化成肥料にも様々な種類、配合割合があります。
(即効性がありますが、水に溶けやすいので栄養素が流れやすく、よく土壌の状態を調べた上で必要な分だけ施用するのは良いが多投すると濃度障害、毛細根の発育不良を起こします。)
 
有機肥料には、一般的に牛糞、鶏糞等を発酵させた堆肥と呼ばれるもの、油粕、等がありますが、その堆肥の中にも中熟堆肥、完熟堆肥、完熟堆肥を乾燥させた乾燥堆肥などがありますが、ほとんどの物が微生物が分解して栄養素を作り出し植物に吸収される働きをします。即ち即効性は、ありませんが微生物によって分解され植物に必要な分だけ供給されるので濃度障害などは、おこりません。(上質の完熟堆肥は、臭いもなく土壌に必要な有用微生物も豊富に含まれています。)
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 植物に必要な成分には、どのようなものがあるの?
 
植物に必要な必須元素は16種類とされています。
炭素 水素 酸素 窒素 リン酸 カリウム カルシウム マグネシウム
硫黄 マンガン 亜鉛 ホウ素 モリブデン 塩素
 
そのうち最も多く必要とされる炭素、水素、酸素は、空気中の炭酸ガスと根から吸収する水分によって賄われます。そのほかの13種類は、土の成分で、窒素リン酸カリウムの3種類、三大要素とも呼ばれますがそれを大量に必要とする。そして、互いに協力し合って、効果的に働きます。
(1,000u当たり少なくとも5kg)
窒素 「葉肥え」とも言われ、各種アミノ酸を作り、たんぱく質を合成する。
不足すると葉の色は淡く、生育が悪くなる。
与えすぎると、葉は緑濃く大きく育つが、病虫害、干ばつ害、冷害を受けやすく、果菜類や根菜類ではツルボケになる。
リン酸 「実肥え」とも言われ、核酸、リン脂質(細胞膜)の構成成分。
初期生育に多量に吸収し花を増やし実のつきを良くし、根を伸ばす働きがある。
エネルギー代謝、糖の運搬等に役立つ。
根圏にあるリン酸のみが有効となります。
与えすぎると、亜鉛、鉄、マグネシウム欠乏を示す。。
カリウム 「根肥え」とも言われ、根や茎を強くし、対病勢を高める。
タンパク質、デンプン合成を促進し糖の移動蓄積に役立つ。
窒素の効きすぎを抑え、イモ類の品質をよくする。
与えすぎると、マグネシウム、カルシウムの吸収を阻害する。
 
次に中程度必要とされるのが、カルシウムマグネシウム硫黄である。
(1,000u当り2kg前後)
カルシウム 根の先端の発育には、欠かせない。
ペクチン酸カルシウムとして細胞壁を強くし対病性を強化する。
与えすぎるとマグネシウム、カリウム、リン酸の吸収を阻害する。
マグネシウム 葉緑素の主要な構成元素で各種酵素の活性化を助ける。
生育中期から後期にかけて消耗が激しくなる。
カリウム、カルシウム、マグネシウム、のバランスが崩れると欠乏しやすくなり欠乏すると下位葉から欠乏症状が現れる。
硫黄 タンパク質の構成元素であり、欠かす事はできないが、日本では、欠乏土は、ほとんどない。
 
そして、マンガン亜鉛ホウ素モリブデン塩素が微量要素である。
鉄酵素としてチトクローム、カラクターゼ等の酵素を構成し酸素の運搬に働く。
マンガン 葉緑素の生成、光合成を助ける、ビタミンCの合成、呼吸作用、窒素の同化に関与するなど多くの酵素に不可欠である。
与えすぎると鉄の過剰吸収を起こし植物体内でのリン酸の移動を悪くする。
土壌中のマンガンの量は、微生物の活性度によっても増減する。
亜鉛 葉緑素、植物ホルモンの生成に関与する。
与えすぎると鉄欠乏を示す。
チトクローム、チロシナーゼ、ラッカーゼ、アスコルビン酸酸化酵素などを形成する。
与えすぎると鉄、マンガンの吸収移行を阻害する。
ホウ素 花や芽の分化、花粉の発芽と果実の細胞分裂を促進する。
糖の転流を高めて成長点の成長を維持する。
カルシウムの吸収を高めて細胞壁を強化する。
マメ科作物、十字科作物等、特に花数の多い果樹などの高等植物に必要量の多い要素です。
土壌内では、無機態として存在する為土壌から流亡しやすく、特に露地栽培では、欠乏しやすい要素です。
モリブデン 窒素の消化吸収(アミノ酸、ビタミンCの合成)を助ける。
塩素 硫黄と同じく日本では、欠乏土は、ほとんどない。
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 微生物って何?
微生物にも様々な種類がある。
微生物の種類はおよそ細菌1,600、菌類(カビ)45,000、原生動物44,000言われている。
(植物の生育にとって一番良い土壌環境は、細菌や放線菌の数が多く、菌類(カビ)が少ないほど良い。)

土作りをしっかり行った病害の少ない優良な土壌は、細菌100に対して、放線菌40〜50ぐらい、菌類(カビ)10くらいであるのに対し、病害の発生が多い土壌では、菌類(カビ)が最も多く順序が逆になっている。
(この事から、細菌類の種類と数が豊富な土壌に変えてやることが必要である事がいえる)
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 微生物は、どんな働きをしているの?
まず森林は、どうして肥料もやってないのに樹木が育つのだろう。
それは、動食物の死骸、落ち葉、枯れ枝等を微生物が分解し植物に供給しているから、即ち微生物が森林を育てていると言えるのではないのでしょうか。

微生物は、顕微鏡を使わなければ見えないぐらい小さい生き物。この小さな生き物が有機物を酵素によって消化、分解し植物が養分を吸収しやすくしている。
根に歯を持たない植物が栄養分を体内に取り入れる事ができるのも土壌微生物が土壌中の有機物を酵素によって消化分解してくれるからこそである。

だからといってほったらかしにしていても微生物は増えない。
微生物に食べ物と住みやすい環境を与えてやれば、微生物は繁殖し、昼夜を問わず活動する。
(すなわち、微生物の餌となる有機物を含んだ団粒構造の整った土壌作りをする事により、土壌微生物は働き、森林をも作り出すのではないでしょうか。)
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